あなたは、”すでに起こっている未来”に目を向けていますか?
インターネット社会の到来、少子高齢化による影響、
企業のグローバル化、環境問題、ITバブルの崩壊・・・
これらの様々な事象を予測し、
ことごとく的中させてきた人がいることをご存じだろうか。
それは、
「経営の神様」「マネジメントの発明者」と称される、
ピーター・ドラッカーその人である。
あまりに予測があたることから、
最高の未来学者とも評される。
しかし、ドラッカーは「自分は未来学者ではない。」
と断言し、世の中では、誰も予測しなかったことで、
はるかに重要なことがあまりに多く起こっていることから、
「未来など誰にも分からない」と述べている。
それでは、何故、ドラッカーはそれほどまでに未来を
予測することができるのだろうか。
ドラッカーによれば、
未来を知る方法は2つしかないとしている。
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一つは、
「すでに起こったことの帰結(結果)を見ること」である。
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すでに起こったことを観察すれば、
それがもたらす未来が見えてくる。
いずれ顕在化する大きな変化を読み解く鍵は、
水面下で起きている兆候にある。
ドラッカーは、それらの兆候を
“すでに起こった未来”と呼ぶ。
日本の30代の人口合計は約1,720万人、
20代の人口合計は約1,330万人。
毎年、約40万人ずつ減少する30代。
住宅取得ニーズは今後どうなるのだろうか。
2008年以来、最高水準の着工数で湧いた2013年。
だが足もとでは、”すでに起こった未来”が存在している。
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もう一つは、
「自分で未来を創ること」である。
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成功してきた人、成功してきた企業は、
すべて自らの未来を、自らが創ってきた。
減少する新規集客に策を講じる新たな一手は…
冷える住宅購入熱に備えた接客改善は…
契約後の工事、アフター対応は…
お客様が感動するホスピタリティは…
組織に生じた小さな変化は…
地域社会と共存・共創するための活動貢献は…
隣の市場に芽生えた新たな事業可能性は…
自らが創り出せば、
成功の未来を見ることが出来る。
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転換期を迎えたと言われる、住宅不動産業界。
未来を予測するだけでなく、
私たちがなすべきこととは何なのか。
ドラッカーは著書の中で、次のように述べている。
「未来を築くためにまず初めになすべきは、
明日何をなすべきかを決めることでなく、
明日を創るために今日何をなすべきかを決めることである。」
あらゆる出来事は、変化が生じてから結果に現れるまでに、
タイムラグがある。
その限られた時間の中で、
”すでに起こった未来”を
機会に変えるのか、見過ごすか、
自らが、一人一人が、
未来を創るその一歩を。