Works

成果事例


お話を伺った方

株式会社ネットデータ
取締役 山本 淳志 様

Company Profile・・・・・・・・・・・・・・・
岡山県にある不動産会社「ウェーブハウス」のシステム部門として設立。
不動産業界におけるアナログな営業準備や営業手法をデジタルの力でアップデートしていく。
主力プロダクトである「土地バンク」は、元不動産営業マンであった社長の松岡様がつくった「不動産会社」・「ハウスメーカー」の営業パーソンのための売り上げアップ専用MAP型ツール。

御社の会社紹介、事業内容、特徴について教えてください

ネットデータは「土地バンク」の提供を行っています。土地バンクは、不動産売買の仲介会社や、不動産売買と関連するハウスメーカー、工務店向けのシステムで、このシステムの製作と販売が主な事業です。
我々が不動産に特化したシステム作りを得意としている理由としては、関連会社に不動産売買の仲介会社であるウェーブハウスがあることが挙げられます。土地バンクは、もともとウェーブハウスで自社使用するシステムを想定していたため、現場の営業担当者が使いやすいシステムができたという背景があります。

土地バンクを開発された経緯について教えてください

20年以上前のことですが、ウェーブハウス代表の市川の個人的なパソコン家庭教師として、松岡(現在のネットデータ代表)と接点ができました。松岡がその分野で非常に優秀だったため、ウェーブハウスに入社してもらうことになりました。その後、システム関連の別会社を作ることになり、ネットデータを設立することになりました。
ネットデータは、設立当初はシステム販売は行っていません。賃貸物件へのインターネット導入などを手がけていました。アパートにネット回線を引き、入居者が無料や低価格でインターネットを使えるというサービスで、今では当たり前になっているサービスですが、このサービスを県内でも西日本でもいち早くスタートしました。

土地バンクの開発は、ウェーブハウスの中で戸建て部門立ち上げる時に松岡に白羽の矢が立ちました。松岡自身が営業担当で、町名や場所を覚えるのが苦手だったことから、地図上に物件情報を載せる仕組みを作りました。地図上に情報があれば、それをお客さんに見せるだけで説明できるということで、個人的に開発したのが始まりです。その後、さまざまなデータを地図と連携させ、学区の情報なども載せるようになり、システムとして高度化していきました。
ウェーブハウスが加盟するフランチャイズでこのシステムが使われるようになり、システムを使わせてほしい、売ってほしいという声があることに気づき、商品化に至ったという流れです。
土地バンクは、利用者の離脱率が低いという特徴があります。それは、ユーザーのニーズに合っていることの表れといえます。開発の経緯として、誰かに売るためではなく、自分たちの業務に役立つものを作ろうと思ったところから出発しているため、結果として不動産営業の実務に合うサービスになったのだと考えています。

その中で、外部のコンサルティング会社を活用しようと思われたのはなぜですか?

コンサルティング会社を探したのではなく、最初は営業代行や代理店を探そうと検討をしていました。我々は4人の会社ですので営業活動にリソースを割くのが難しいという現実があります。集客まではできたとしても対応はできないのです。そこで、営業代行や代理店を増やすという検討事項が挙がりました。
ただ、実際に代理店を見つけるのですが、なかなか思うように成果が出ません。そういう状況で、たまたまリブ・コンサルティングから連絡をいただき、依頼することになりました。

リブ・コンサルティングからの提案を受けてどう捉えられましたか?

プロジェクトの計画も出してもらい、おそらくその日に依頼したいと回答したと思います。少人数の会社ですから時間をかけて検討する必要がありませんし、費用対効果が合いますし、利益も上がりそうだったので、即断即決でした。また、ウェーブハウスが母体ということもあって、事業戦略についても不動産投資の考え方があります。投資する効果が見込めるなら提案を受けると判断できたため、コスト面では特にハードルは感じませんでした。
我々の思惑としては、投資額とイコールで返ってくることはないだろうという予想があり、2年で元が取れればいいかなと考えていました。商品設計上、土地バンクは我々として扱いやすく、離脱率が低いこともあって着実に売り上げが伸ばせます。
ただ、リブ・コンサルティングの提案は、それ以上の売り上げが見込める内容でした。離脱が全くないわけではないのですが、その理由のほとんどは、システムを使っていた社員が退社するなどして、使わなくなるというケースです。ユーザー企業の従業員が退社することについては、我々がどうにかできる問題ではありませんので、それ以外の点で離脱率を低く維持できるような取り組みに力を入れています。

リブ・コンサルティングに対するイメージを教えて下さい

リブ・コンサルティングについては、今回のプロジェクトをスタートさせる以前にも、1度、話を聞く機会がありました。そのため、どういう会社かわかっていましたし、その時も紹介を1つ獲得してもらっていましたので、積極的に動いてくれる会社というイメージを持っていました。
また、住宅業界に強いという点もウェイトとして大きかったと思います。いくつか代理店に依頼してもなかなか成果に結び付かなかったのも、不動産業界に特化した代理店ではなかったことが一因だと思っています。

実際にリブ・コンサルティングの支援を受けてみていかがですか?

大変満足しています。動きなどを逐一報告してもらえるため、コミュニケーションの面で、質量ともに豊富で安心してお願いできます。担当者が前職から業界経験があり、ウェーブハウスについてもよくご存知だったこともコミュニケーションがとりやすい理由の1つです。
成果については、自分達だけでマーケティング活動をしていた頃と比較して、着実に反響が取れるようになってきていますし、成果につながる案件も増えてきています。
これからも反響は増えそうですし、そのうちの半分くらいが契約に結びつけば、プロジェクトスタート時に提案いただいた計画の通りか、それ以上の成果が出ると思います。計画の読みが正確だったとあらためて実感していますし、その点にも満足しています。
当初から積極的に動いていただけるので大変助かっていますし、社員を1人雇うとなるとコストと時間がかかりますが、リブさんには社員を雇って任せるよりも多く動いてもらっていることを考えると、コスト面でも非常に良いのではないかと思っています。

土地バンクの今後の展開を教えてください

マーケティングやセールスの成功パターンが増えているので、今後はこれを横展開していきたいと考えています。例えば、代理店に広げていく施策などが作れるでしょうし、現状は土地バンクのみですが、他の商品設定ができた時に、スライドさせ、広げることもできると思います。そのような展開が見えるようになったこともありがたいです。

今後の事業成長についてもお聞かせください

まずは土地バンクを普及させることに力を入れたいと考えています。売買スキームで加入者を増やしていくことで、将来的には、500社、1,000社といったユーザーも見込めます。その規模になると、流通面での新たなサービスも考えることができます。売買仲介の営業サポートから物件の流通へ、という流れを想定しています。
物件の流通ではレインズがありますが、掲載されている情報は活用しきれていないという実態があります。レインズの登録情報を別のシステムに打ち直すといった二度手間、三度手間もあります。これは他業界では考えにくいことですし、非効率です。そのような課題を解消できれば不動産業の業務は効率化できます。その一端を担っていきたいと考えています。

最後に、リブ・コンサルティングに期待することがあればお聞かせください

今後も引き続き、積極的な支援をお願いしたいと思っています。また、我々はピンポイントに刺さるツールを作るのが得意ですので、この特徴を生かした商品開発ができれば良いと思っています。
不動産業界は、IT活用やデジタル化が進んでいるところと、進んでいないところの差が大きい業界です。例えば、賃貸ではAI活用が進んでいますが、それ以外の業務では異業種より遅れています。そこにビジネスチャンスがありますので、そこに刺さる商品開発を住宅業界の知見があるリブさんと一緒に考えたいと思っています。

UPDATE
2021.03.18
SHARE