Works

成果事例


お話を伺った方々

  • 特建事業部 部長 平岩 昌一 様
  • 特建事業部 技術課 課長代理 城賀本 嘉男 様

Company Profile

1972年設立。本社を構える岡山県を中心に、中国・四国地方に強い地盤を持つ。自社ブランドを中心とする注文住宅が主力。2025年に向けた中期経営計画を策定し、公共の建築物や社員寮など特建事業に参入。新工法であるCLT構法の普及とフランチャイズ展開に力を入れている。

ライフデザイン・カバヤの事業内容を教えてください。

当社は、全13社から成る日本カバヤ・オハヨーホールディングスにて住宅事業を手がけている会社です。ホールディングスは「ジューC」などのヒット商品を持つカバヤ食品や、プリンやヨーグルトなどを製造、販売するオハヨー乳業があり、食品会社のイメージが強いかもしれません。しかし、住宅事業の歴史も長く、1972年に誕生しました。現在はライフデザイン・カバヤとして中国・四国地方を中心に新築戸建販売などを行っています。

現在の事業ポートフォリオを教えてください。

現状は、GRANZ、エス・バイ・エル・カバヤ、カバヤホームなどの自社ブランド事業を通じた新築戸建住宅の販売が主力です。ただ、新築戸建市場はこれから縮小していく可能性が高いため、不動産、リフォーム、エクステリアといった住宅関連事業を成長事業と位置づけ、当社内の売上比率の半分くらいまで拡大していきたいと考えています。 

また、新規事業として手がけている自社オリジナルのCLTパネル工法の普及にも期待しています。CLTは既存のツーバイフォーパネルより強度があります。また、大型の建物はコンクリートを使うRC造や鉄骨造で建てるのが一般的ですが、CLTに置き換えることによって人員と工期を大幅に圧縮でき、環境への負荷も抑えられるという特徴があります。このような利点によって社員寮や公共施設など特建事業の需要拡大を見込むとともに、CLT工法をフランチャイズ展開し、広範囲で需要獲得を目指したいと考えています。

現在は、これら新規事業を軸とする2025年に向けた中期経営計画を進めているところです。リブ・コンサルティングにも、CLTのフランチャイズ化推進などの面で支援していただきました。

リブ・コンサルティングを知ったきっかけと、当社にご依頼いただくことになった経緯を教えてください。

リブ・コンサルティングを知ったのは、貴社の住宅事業関連セミナーに参加し、関社長の講演を聞いたことがきっかけです。講演内容の詳細は忘れてしまいましたが、面白い話をする人だなという印象が強く残りました。コンサルタント活用の案はその頃からあり、その後、貴社を含めて計2社と面談することになります。その面談の際、もう1社がヒアリングで終わったのに対して、貴社は支援の具体的な内容にまで踏み込んだ提案をしてくれました。その点が貴社に依頼することとなった決め手の一つです。

コンサルティング活用を検討した理由は何ですか?

住宅業界全体として見ると、まだコンサルティング会社を使う文化が根付いているとは言えない状態だと思います。当社も過去50年近くにわたって住宅事業を展開していますが、あらゆる施策を自前で行ってきました。ただ、2017年に現在の社名に変更したときに、プロモーション面の支援でコンサルティングを活用したことがありました。その頃から社内でコンサル活用という文化が徐々にでき始めていたという背景があります。今回の依頼の目的は、CLT工法のフランチャイズ化を推進することでした。当初からフランチャイズの立ち上げは決まっていたのですが、当社にはノウハウがありません。夜中に鳥取砂丘を歩くようなもので、どちらに進めばいいか分からず、何から手をつければいいかも分からない状態だったのです。そういう状態では自社のみでフランチャイズ化を実現するのが難しいと判断し、コンサルティングを依頼することになりました。

支援に関する感想をお願いします。

現場目線で見ると、まずツールを作るのがうまく、データなどを踏まえたシンクタンク的な要素に優れていると感じました。営業活動を例にすると、従来はお客様に向けた提案内容の中にふわっとしているところがあり、意匠性など感覚的な部分を気に入ってもらうことによって受注につなげていました。しかし、現在は具体的な数字の裏付けがある提案に変わっています。社員寮を建てるとどれくらいの福利厚生になり、新卒採用にどれくらい影響するかといったことを伝えられるようになり、必要に応じて営業に役立つ資料も貴社が用意してくれます。社内においても、自分たちがどこに向かい、何年後にどうなっているかが具体的にイメージできるようになったと思います。目標はどこか、そこに向けてどう動くか、1年後や3年後の自分たちがどうなっているかが見えやすくなり、その目標を信じて進んでいけるようになったと感じます。一言でまとめるなら、ふわっとしていたあらゆるところが、支援を受けることによって明確になったことが大きな変化です。

成果に関してはどう評価していますか。

事業面の成果はこれから出てくるものだと考えていますので、現状ではまだ成果が出ているとも出ていないとも判断できません。まずは3年経ったときの数字を見てみたいというのが率直な感想です。ただ、当然ながら期待はあります。例えば、フランチャイズ化の取り組みでは、国内のみならず海外にも紹介しもらっていますし、事業の活動範囲と視野が広がっている実感があります。社内の意識としても、これまでは自力でやる、マンパワーを終結すればどうにかできるという考えがどこかにありました。しかし、今はその意識が変わり、外部に頼ってもいい、頼ることでより大きな成果が得られるという意識に変わったように感じます。

今後の展望と、リブ・コンサルティングに期待することを教えてください。

フランチャイズ事業が面白いのは、従来の事業のやり方では接点が持てなかったエリアで事業展開できることです。その過程で新たな人に出会うこともあり、刺激も受けられます。当社の従来の営業エリアは中国地方から東京くらいまでなので、東北や九州とは接点がありません。そういった未知のエリアに手を伸ばしたいですし、リブ・コンサルティングにはそのための支援を期待します。具体的には、貴社が蓄積してきた人脈や事業ノウハウなどさまざまな知見を活用させてもらえたらうれしいです。また、事業が順調に成長すれば、中期経営計画が終わる2025年の世の中にはCLT工法で建てた建築物が増えているはずです。そのときに改めて業界の変化を振り返り、CLT建築に早くから取り組んで良かったと思うときが来るはずです。そのような未来を見据えながら、新たな歴史の1ページを貴社と一緒に作っていけたらいいですね。

UPDATE
2019.05.28
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