お話を伺った方
- 代表取締役社長 妹尾 泰州 様
Company Profile
1996年設立。社内に一級建築士など資格者を持ち、注文住宅の建築事業が主軸。セミオーダー住宅や規格住宅、建築家と造る家づくりなども手掛ける。広島県を地盤とし、福山市では注文住宅の着工棟数第1位を獲得。2018年、岡山県にモデルハウスを出店。同年、東京と名古屋にも拠点を展開。
ライフステージの事業内容を教えてください。
ライフステージの事業は、新築の注文住宅の建築と販売がメインで、分譲住宅、不動産、投資用物件の販売も手がけています。2018年までは本社を構える広島県を地盤として活動してきましたが、事業拡大に伴い、現在は隣県である岡山県や、名古屋、東京にも拠点を出し、県内では住宅会社のM&Aも行っています。
短期間で急速に事業規模を広げた理由を教えてください。
他県や都市部に拠点を持つ計画は以前からあり、進出に向けた人事計画の準備も進めていました。M&Aに関しても、効率よく事業を拡大していくための手段と捉え、当社の理念や企業文化と親和性がある会社を探してきた経緯があります。結果として見ると、進出とM&Aが短期間に集中しましたが、タイミングがたまたま重なったというのが正直なところです。18年が大きく投資するチャレンジの年となり、19年からリターンが返ってくるだろうと考えています。
事業規模を広げていくために重要なことは何だと思いますか。
将来の企業価値を高めるために投資していくことだと思います。企業として成長していくためには、現在の企業価値を高めることも重要ですが、それと同じくらい、将来の企業価値を創造する活動も必要です。拠点を出すことやM&Aを通じた投資もそのための活動の一つです。また、人財育成も投資の一つだと考えています。経営面から見ると、採用や教育はコストがかかります。入社したてですぐに仕事ができる人は少ないですし、新卒採用であれば独り立ちできるまで数年かかります。そういうときこそ投資の意識を持って、成長の機会を提供したいと思っています。例えば、前述した新たな拠点でも、入社4年目の社員が拠点長となり、1年目、2年目の社員とともに立ち上げから頑張っています。単に事業規模を広げるだけでなく、人の成長のために投資し、会社と社員が一緒に大きくなっていくことが大事です。また、そのような成長戦略を描けることが当社の強みの一つだと思っています。
リブ・コンサルティングを知ったきっかけと、当社に依頼いただいた経緯を教えてください。
きっかけはリブ・コンサルティング主催のウェブマーケティングのセミナーに参加したことです。当社は5年前にウェブマーケティングを導入し、そのときからリブ・コンサルティングとの付き合いがスタートしています。会社を起業して以来、集客できなければ何も始まらないという考えが常にありました。当時の集客手法はチラシでしたが、時代の流れとして紙からデジタルに向かっているのは明白でした。セミナーを受け、いち早くチャレンジした方が良いと判断し、導入することになったのです。この取り組みも、将来の企業価値を高めるための先行投資に含まれるかもしれません。
ウェブマーケティングの導入に当たりコンサルティング会社を使おうと決めた理由は何ですか。
理由は単純で、われわれに知識とスキルと人財がなかったためです。新しい施策をインストールし、実践していくためには、詳しい誰かに教わるか、成功事例を真似るのが早いと思っています。その視点から考えてコンサルティング会社を使うのが良いと判断しました。また、コンサルティングを通じて知識などを習得していけば、それがのちのち会社の人財育成にひもづき、当社の重要な資産になるだろうという考えもありました。実際、コンサルティングを受けることによって論理的に考えるスキルなどが高まったと感じますし、そのスキルをわれわれなりにアレンジし、内定者向けの教育にも反映できるようになりました。
支援内容の評価をお願いします。
当社は過去に複数のコンサルティング会社に支援依頼してきた経緯がありますが、 リブ・コンサルティングの最大の特徴は、「支援を行うこと」にコミットするのではなく、「成果を出すこと」にコミットしてくれる点です。だからこそ、自社に合わせた戦略は何か?を一緒に考えてくれ、かつ環境変化があればすぐに対応してくれます。また、成果を出すまでPDCAを回しながら一緒にチャレンジしてくれるといった支援スタイルはリブ・コンサルティングだけでした。
特に役に立ったと感じるのはどのような点ですか。
リブ・コンサルティングには、ウェブマーケティングの他に、戦略構築やM&Aに向けたデューデリジェンスなどを支援していただきました。いずれも期待した成果を出してもらっていますが、将来の企業価値を創るという点から見ると、中期経営計画を策定できたことは大きな前進だったと思います。
中期経営計画はどのように策定していったのですか。
コンサルタントと話をしながら私が思い描く会社の未来像や大切だと思っている価値観などを引き出してもらいました。会社の未来像については、地域の人口減少や少子高齢化に対して私たちなりの貢献をしたいという思いがあります。個人としても、将来的な事業継承を考えたときに、会社がどうあるべきか明確にならなければ次の世代に渡せないと思っていました。そのような話を重ねながら、ライフステージという会社がどうあるべきかを考えていきました。住宅という枠組みにとらわれず、自分たちの「ありたい姿」を明確にし、実際のビジネスと結びつけていく流れです。
計画ができ、これからは実行していくフェーズに入ります。今後の展望を教えてください。
まずは計画を行動に落とし込み、実行していくことが重要だと考えています。また、会社が目指す姿と、そこにたどり着くまでの計画は明確になりましたが、実行するのは社員です。未来を創造する人財を増やしていけるように、採用と育成には今後も継続して力を入れたいと思っています。当社はこれまで、トライ&エラーを繰り返しながら事業を進めてきました。今後もリブ・コンサルティングと戦略の落とし込み方や会社として何をするかなどをしっかり話し合いながら、会社を取り巻く環境の変化を捉えていきたいと思っています。