Column

コラム


仕事の前段取り

ある大工さんの話。その大工さんは、

① 他の大工さんよりも仕事のスピードが2倍速い

② クレームや手戻り・手待ちがない

③ 近隣からの評判がいい

④ 営業にお客様を紹介してくれる

⑤ 監督の代わりに次の業者さんに連絡までしてくれる

 

 

というスーパー大工さんだった。

 

 

その大工さんの仕事の仕方を

とあるコンサルタントが調査した。

 

 

結果は、

その大工さんは釘を打つスピードが速いわけでもなく

造作を作るスピードが速いわけでもなかった。

 

 

ただ、前段取りのレベルに

他の大工さんと格段の違いがあった。

 

 

 

材料が届いたらその材料が足りているかどうかを確認し

不足がありそうだったら、監督に電話をしておく。

 

 

事前に図面を監督から預かって、自宅で徹底的にチェックし

分からない部分や、失敗しそうな部分があったら

事前に確認しておく。

 

 

一日作業をスタートする前に、その日一日使う材料を

作業する場所に運んでから、仕事をスタートする。

 

 

 

前段取りの重要さは、決して大工さんに限ったことではない。

住宅営業であれば

 

 

今月、契約を頂くお客様に必要な

アポイント設定はできているか?

 

 

各面談のゴールを達成する為の

事前の施策や準備はできているか?

 

 

現場見学会を効果的に運営する為の

シナリオは事前に共有できているか?

 

 

 

 

設計であれば

 

 

お客様に魅力的なプレゼンをする為に、

十分なヒアリングができているか?

 

 

また、営業がヒアリングするのであれば、

営業に効果的なヒアリングをしてもらう

為の工夫ができているか?

 

 

また、各打合わせを効果的なものにする為の

準備をする今週のスケジュールが

週初めに立てられているか?

 

 

 

 

監督であれば

 

 

引き継いでから着工までに図面チェックは

じっくりと時間をかけられているか?

 

 

ミスがありそうな場所、分かりづらい場所は、

事前に指示ができているか?

 

 

業者の手配は、1か月半先まで

きちんと手配ができているか?

 

 

 

優秀な人材は、忙しい時ほど、前段取りの時間を大切にする。

 

 

 

ぜひ今一度、問うてみていただきたい。

仕事の前段取りはしっかり出来ているだろうか?